猫の疥癬、耳疥癬(猫疥癬症、疥癬虫症、ヒゼンダニ症、耳ヒゼンダニ症)



疥癬(かいせん)は、体長が1mmにも満たない微細なダニによって引き起こされる猫の皮膚病で、特に激しい痒みが生じる特徴があります。

疥癬とは

猫の疥癬は、疥癬虫(ヒゼンダニ、猫小穿孔ヒゼンダニ、耳ヒゼンダニ)というダニの仲間の寄生虫が、猫の体に寄生したために引き起こされる、寄生虫性の皮膚疾患です。

猫の皮膚病の中では、最も痒みの度合いが強くなる病気と言われており、発症すると、ひどく体を掻きむしるなどして、ひどい脱毛が生じたり、じゅくじゅくした傷が見られる場合があります。

人や犬に寄生するヒゼンダニとは種類が異なりますが、稀に人や犬にも感染する場合があり、皮膚に定着はしないものの、湿疹や発赤などの病変が生じる場合があります。

時には、耳の中にも感染が及ぶ場合があり、外耳炎の原因になる場合もあります。

疥癬の原因

猫の疥癬は、外出する習慣のある猫が発症する事が多く、ヒゼンダニに感染している屋外の野良猫や野生動物との接触、野良猫や野生動物の住みかでの感染などが、主な感染経路となります。

室内飼育の場合には、このような感染が起こる事はありませんが、他の猫が使用したケージやブラシなどを介して、間接的にうつる場合があります。

飼い主が感染猫を触った後に、未感染の猫を触ったり、飼い主の衣服を介して感染が起こる場合もあります。

ヒゼンダニは感染力がとても強いため、多頭飼いの場合には、1匹が感染すると、短い間に他の未感染の猫にも感染が広がってしまう事が多い傾向にあります。

疥癬の症状

猫の体にヒゼンダニが寄生すると、皮膚の角質層に横穴(疥癬トンネル)を開けて留まるようになり、その角質層や垢などを食べながら、皮下で生息するようになります。

そして、メスはオスとの交尾の後に産卵を繰り返しながら、どんどん繁殖を続けていきます。

ヒゼンダニの体長は、オスが0.1~0.2mm、メスが0.3~0.4mmほどの大きさですので、肉眼では確認する事が難しく、最初のうちは猫の皮膚や被毛の異常が確認しにくい特徴があります。

しかし、ヒゼンダニに感染した猫は、皮下でヒゼンダニがうごめくようになるため、猛烈な痒みに悩まされるようになります。

そのため、体を何度も引っ掻いたり、噛み付いたりして、ひどく痒がるようになります。

そして、体を激しく掻き毟るなどして、皮膚をひどく痛めてしまうと、脱毛が生じたり、見た目にも痛々しい傷やカサブタができるようになります。

そのようにして皮膚が傷ついてくると、ますますヒゼンダニが繁殖しやすい環境になり、さらに細菌による二次感染が起こると、化膿や腫れが見られるようになり、皮膚病の症状が複雑化していきます。

疥癬の治療

猫の疥癬の診断は、病変部の皮膚やカサブタを採取して、顕微鏡で調べた際に、病因であるヒゼンダニやその卵を発見する事ができれば、確定診断となります。

しかし、ヒゼンダニの数が少ない場合や、ヒゼンダニが角質層の奥に潜んでいる場合には、採取した皮膚やカサブタからは、ヒゼンダニそのものを発見できない場合があります。

疥癬は、疥癬トンネルができる事によって、皮膚がカサカサしているように見えたり、フケが出るようになるなど、アトピー性皮膚炎の症状に似ている場合があります。

そのような場合に、ステロイド剤などの免疫力を抑える薬を使用すると、皮膚の抵抗力が弱まり、ますます疥癬の症状が悪化してひどくなる場合があります。

疥癬の治療には、ヒゼンダニを駆除する効果のある薬用シャンプーや薬浴によって体を洗浄したり、駆虫効果のある注射薬や内服薬の投与が行われます。

細菌による二次感染が起きている場合には、抗生物質なども使用される場合があります。

病変部の範囲や程度を把握するために、患部の周囲の被毛を短くカットしたり、刈り上げる場合もあります。

適切な治療によってヒゼンダニの成虫が駆除できると、一時的に症状が改善に向かう場合がありますが、卵が孵化した後に再び痒みが出てくる場合がありますので、完全に治まるまでは、獣医師の指示に従い、治療を継続する必要があります。

多頭飼いの場合には、他の猫にうつらないように、感染猫が完治するまでは隔離飼育を行うようにして、こまめに手洗いをしたり、未感染の猫の飼育環境をこまめに掃除をするようにしながらも、未感染の猫が痒がる様子を見せないかどうかも、注意深く見守っておく必要があります。

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猫の脂漏症(脂漏性皮膚炎、マラセチア皮膚炎、ニキビダニ症)の原因、症状、治療方法



猫が体をしきりに痒がっていたり、過剰なフケや垢、皮脂によるベトつき、体臭異常などが見られる場合には、脂漏症にかかっている可能性があります。

脂漏症とは

脂漏症は、皮脂腺から分泌する皮脂の量が過剰に多くなるために、皮膚の基底層で作られた新しい細胞が、角質層まで速く押し上げられるようになり、角片として剥がれ落ちやすくなる状態です。

そのような皮膚の角化(新陳代謝)が速く起こるようになるために、皮脂を含んだフケや垢が多く出るようになり、皮膚のバリア機能が低下して細菌やアレルギー物質の影響を受けやすくなったり、皮脂を栄養源にしているマラセチア(真菌類)やニキビダニ(寄生虫)が繁殖しやすくなり、皮膚の腫れや脱毛などの病変が生じやすくなっていきます。

そのような事から、マラセチア皮膚炎、ニキビダニ症と呼ぶ場合もあります。

時には、角質層が異常に乾燥して、乾いたフケが異常に多く出るようになったり、粉を吹いたようになる場合もあります。

脂漏症の原因

皮脂腺から皮脂の分泌量が異常に多くなる原因は、避妊、虚勢、ホルモン分泌疾患(内分泌疾患)、糖尿病、肝臓病、腎臓病など、様々な病気によって体内のホルモンバランスが乱れる事で、新陳代謝の異常が起こる場合があります。

そのような新陳代謝の異常によって、皮膚が異常に乾燥した状態になる場合もあります。

また、黄色ブドウ球菌(細菌)やマラセチア酵母様真菌(カビ)などの皮膚の病原菌(常在菌)が過剰に繁殖しており、その毒素や刺激から皮膚を保護しようとして、皮脂の分泌量が多くなってくる場合もあります。

そして、毛穴に生息しているニキビダニの刺激によって、皮脂腺が刺激を受けて皮脂の分泌量が多くなる場合もあります。

他にも、アトピー性皮膚炎や食物アレルギーなどのアレルギー性皮膚炎を患っているために、皮膚が外部の刺激に過敏になっており、皮脂の分泌が促されるようになっていたり、時には細菌や真菌(カビ)などの病原菌や、その毒素に対してアレルギーを示している場合もあります。

時には、栄養分の偏り、栄養分の吸収障害、肥満などが原因となる場合もあります。

脂漏症の症状

猫の脂漏症は、皮脂が多く、体が脂っぽくなる油性脂漏症と、フケが多くなり、乾燥したようになる乾性脂漏症に区分されています。

油性脂漏症の場合には、皮脂で体がベトつくようになり、皮脂の酸化やその分解産物によって、体臭が強くなる事が多い傾向にあります。

皮脂の分泌量が多くなると、毛穴に生息するニキビダニや皮膚の常在菌であるマラセチア菌が、その皮脂を栄養源にして活発に繁殖しやすくなるため、皮膚や毛穴に炎症が起こり、皮膚が赤く腫れたようになったり、脱毛が起こる場合もあります。

乾性脂漏症の場合には、フケが異常に多くなったり、まるで粉を拭いたような状態になる事が多い傾向にあります。

油性脂漏症に比べると、ひどい脱毛を起こす事は少ないですが、被毛が薄くなったり、皮膚の赤みや黒ずみが見られるようになる事もあります。

いずれの場合も、痒みが生じる事が多く、猫が何度も引っ掻いたり、噛み付く事を繰り返しているうちに、患部が徐々に傷ついていき、細菌による二次感染が起こりやすくなっていきます。

また、皮膚のバリア機能が低下するために、皮膚の雑菌やハウスダストに対してもアレルギーを起こしやすくなり、痒みや発赤がひどくなる事もあります。

脂漏症の治療方法

脂漏症は、皮脂の過剰分泌や角化異常が、様々な問題を引き起こすようになるため、薬用シャンプーなどで患部の洗浄が行われます。

そして、皮膚の状態に応じて保湿や保油などのスキンケアを行ったり、消毒薬による殺菌処置が行われる場合もあります。

細菌や真菌が確認できた場合には、抗生物質や抗真菌薬などの薬物投与が行われます。

ニキビダニなどの寄生虫が過剰に繁殖している場合には、駆虫薬や駆虫効果のあるシャンプーを使用して、寄生虫の駆除が行われます。

ホルモン分泌異常が関与している場合には、ホルモン剤が投与される事もあります。

そして、脂肪分の少ないキャットフードやアレルギーを起こしにくい療法食に変更する事や、ビタミン剤やミネラル剤を補充するように指導を受ける場合もあります。

食物アレルギーの可能性を排除するには、いろんな種類のおやつは与えないようにして、特定のキャットフードだけを与えて、その後の経過を観察していくことが大切です。

ペルシャ、ソマリ、シャム、チンチラなど、皮脂の分泌量が多い体質の猫種は、このような皮膚トラブルが生じやすいため、定期的に猫の体をタオルで拭き取ったり、ブラッシングするなどして、余分な皮脂や垢などの汚れを取り除くようにお手入れをしてあげる必要があります。

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猫の細菌性皮膚炎、黄色ブドウ球菌感染症について



猫がかかる皮膚病のうち、皮膚の常在菌によって引き起こされる感染症、膿皮症(のうひしょう)があります。

膿皮症

膿皮症は、黄色ブドウ球菌をはじめとする皮膚の常在菌が過剰に繁殖したために、皮膚に黄色い膿を含んだ湿疹やカサブタなどの化膿性の病巣が現れ、その悪化とともに皮膚の発赤や脱毛が見られるようになる、細菌感染症です。

皮膚の細菌感染が浅い順に、表面性膿皮症、表在性膿皮症(浅在性膿皮症)、深在性膿皮症に区分されています。

表面性膿皮症

表面性膿皮症は、皮膚の最も外側にある表皮にのみ細菌感染が起こっている状態です。

皮膚の炎症は軽く、腫れや発赤は見られませんが、膿を含んだ湿疹やカサブタが確認できるようになります。

病変部の痒みや違和感などから、猫が舐めたり、掻くなどして湿疹が破れると、中から膿が出てくる場合があり、その膿が乾燥してカサカサしたカサブタのようになったり、フケや垢のように、その病変部の周囲に汚れが付く場合もあります。

表在性膿皮症(浅在性膿皮症)

表在性膿皮症(浅在性膿皮症)は、毛穴の奥の毛包部や、表皮の下にある真皮にも細菌感染が広がっている状態です。

皮膚の腫れや発赤が起こるようになり、毛包部の炎症とともに脱毛も確認できるようになります。

猫は強い痒みを感じるようになり、しきりに舐めたり、引っ掻くなどして痒がる仕草を頻繁に見せるようになります。

深在性膿皮症

深在性膿皮症は、表皮の下にある真皮や皮下組織など、皮膚の深部にも細菌感染が進行している状態です。

皮膚の腫れや発赤は一層ひどくなっており、より強い痒みが生じるようになる事から、猫は患部を強く噛んだり、掻き毟るようになります。

角質層が破れてジュクジュクした傷(ホットスポット)が現れる場合もあり、膿や浸出液が出てきたり、出血やかさぶたなども確認できるようになります。

患部から痛みが生じるようになったり、熱を持つようになる事もあり、飼い主に体を触られるのを嫌がるようになる事もあります。

膿皮症の原因

猫の膿皮症は、免疫力の低下によって引き起こされる事が多く、その原因は、加齢、ストレス、内臓疾患、ウイルス感染症、栄養分の偏り、食べ過ぎ(肥満)など、様々です。

また、不衛生な生活環境や、猫の体の汚れの影響で、皮膚や被毛の常在菌が繁殖しやすくなる場合もあります。

アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、接触性アレルギーなどのアレルギー疾患によって皮膚が傷ついていたり、ニキビダニやヒゼンダニなどの寄生虫感染症によって、皮膚や毛穴に炎症が生じているために、細菌への抵抗力が弱まり、細菌感染が起こりやすくなる場合もあります。

他にも、皮脂などの汗腺分泌物が多く分泌しやすい体質のために、皮膚の常在菌が増殖しやすくなっている場合もあります。

膿皮症の治療

猫の膿皮症は、症状が軽い場合には、自然に治まっていく場合もありますが、皮膚の発赤や脱毛が生じている場合には、薬用シャンプーや薬浴を行って患部を洗浄したり、消毒薬で殺菌消毒が行われます。

そして、抗生物質や痒み止め薬などの薬物治療が行われます。

皮膚の傷やカサブタなどの損傷がひどい場合には、刺激の少ない消毒薬だけが使用される場合もあります。

なかなか治らない場合や、長期間に渡って症状が続いている場合には、皮膚の病理検査や細菌の培養検査といった、詳しい検査が行われる場合もあります。

他にも、アレルギー疾患や、ノミやダニなどの寄生虫感染、内臓疾患などが確認できた場合には、その治療も同時に行われます。

治療中は、エリザベスカラーや術後服を着用させるなどして、患部を傷めないように注意しながら、皮膚や被毛の洗浄や殺菌などを定期的に行い、猫の体を清潔に保つ必要があります。

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猫の潰瘍性皮膚炎の原因、症状、治療方法



猫がかかる皮膚病の中でも、なかなか治らずに慢性化する事が多く、見た目にもひどい脱毛や湿疹が見られる事の多い皮膚疾患に、潰瘍性皮膚炎があります。

潰瘍性皮膚炎とは

潰瘍性皮膚炎とは、表皮の下にある真皮や皮下組織などに留まっている、死滅した細胞、細胞の炎症や発熱、腫瘍、毒素や老廃物などを、体外へ排出しようとして、表皮に湿疹や吹き出物、びらんや潰瘍を形成して、内部の組織の損傷や壊死を防ごうとする、自然な生体反応によって起こる難治性の皮膚炎です。

表皮の下層組織の問題や体質から引き起こされる病変が改善されない限りは、何度も再発を繰り返す事が多く、とてもやっかいな病気とされています。

真皮や皮下組織など、表皮の下層組織に生じた異常は、軽度の皮膚炎では体外へ排出する事が困難なため、重度の皮膚炎を起こす事によって、体外へ排出する必要がある事から、最初のうちは湿疹(蕁麻疹)が現れる程度でも、やがて皮膚がえぐれたようになったり、じゅくじゅくした状態へと進展する場合があります。

潰瘍性皮膚炎の原因

猫の潰瘍性皮膚炎の原因の中でも、特に代表的なものに糖尿病があります。

糖尿病は、血管の老化が速く進み、血栓が形成されやすくなる事によって動脈硬化が生じやすくなり、皮膚などの末端の毛細血管が詰まって血流が停止してしまうと、皮膚組織に潰瘍や壊死が起こるようになる病気です。

また、潰瘍性皮膚炎は、自己免疫疾患(自己免疫性皮膚疾患)が原因となっているケースも多く見られます。

これは、白血球(免疫細胞)の異常によって、自己の健康な組織を攻撃してしまう事で、皮膚や粘膜に湿疹や炎症が何度も引き起こされるもので、天疱瘡(落葉性天疱瘡、紅斑性天疱瘡、尋常性天疱瘡)、好酸球性皮膚炎(好酸球性肉芽腫症候群)、形質細胞性皮膚炎(形質細胞性足底皮膚炎、プラズマ細胞性足底皮膚炎)、ベーチェット病などがあります。

虚勢や避妊の手術、ワクチン接種、薬物治療などが原因で、このような自己免疫疾患が引き起こされる場合もあります。

他にも、他の皮膚病の痒みや違和感などから、猫が自分の体をひどく掻き毟ってしまい、傷口の化膿や壊死がひどくなったために、潰瘍性皮膚炎へと至る場合もあります。

潰瘍性皮膚炎の症状

猫の潰瘍性皮膚炎は、表皮の下層組織に炎症や壊死が起こっているために、皮膚表面には赤いブツブツ(湿疹)が見られたり、なかなか治らない傷や炎症が見られるようになります。

病変部の皮膚には、湿疹や腫れ、赤みや脱毛、かさぶたなどの異常が見られるために、見た目には痛々しい様子に見えますが、猫はそれほど気にしない場合もあります。

しかし、患部にびらんや潰瘍などが形成され、それが徐々にひどくなってくると、痒みや痛みなどの違和感が生じるようになっていきます。

そのような違和感から、猫が患部を何度も舐めるようになると、ザラザラした舌によって、ますます患部が傷ついていきます。

そして、次第に皮膚の常在菌や口腔細菌が入り込みやすくなり、出血をともなったり、膿や浸出液が出るようになる場合もあります。

角質層が破れてしまい、皮膚がじゅくじゅくした状態になると、表皮の下にある真皮や皮下組織にも細菌が入り込みやすくなるため、ひどくなると患部が大きく腫れ上がったり、熱を持つようになる事もあります。

潰瘍性皮膚炎の治療方法

猫の潰瘍性皮膚炎の治療は、飲み薬や塗り薬、注射薬などの薬物治療が行われる事が多く、その投薬によって改善が見られても、薬の使用を中止すると再発してしまう事が多いため、生涯に渡って薬物治療が必要となる場合が多い傾向にあります。

また、細菌や真菌による皮膚の感染症、ノミやダニによる寄生虫感染症など、他にも皮膚炎の症状を複雑化している原因がある場合には、その治療も同時に行われます。

そのような治療中も、猫が患部をしきりに舐め続けているうちは、患部がますます傷ついたり、口腔細菌が入り込み、なかなか治りにくくなってしまいますので、エリザベスカラーや術後服を着用させて、治療経過を見守っていく必要があります。

そして、猫の体や身の周りの生活環境も、なるべく衛生的に保つようにして、二次感染を予防する事も大切になります。

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猫のアレルギー性皮膚炎の原因、症状、治療について



猫が何度も自分の体を引っ掻いたり、噛んだりする事を繰り返して、しきりに痒がる仕草を見せる場合には、何らかのアレルギー物質に対してアレルギー反応が起こり、それが皮膚の湿疹や発赤などの皮膚炎を引き起こしている可能性があります。

アレルギー性皮膚炎とは

アレルギー性皮膚炎は、空気中に浮遊している花粉やカビの胞子などの微粒子や、室内のホコリや繊維クズといったハウスダストなど、生活環境に存在している様々なアレルギー物質(アレルゲン)を吸引して、肺から体内へと取り込んでしまう事によって引き起こされる、アレルギー反応です。

このようなアレルギー反応は、吸引性アレルギーと呼ばれています。

また、キャットフードやおやつに含まれている特定のアレルギー食品を食べた際に、その食材に対する消化酵素の不足、体調不良や胃腸の働きの低下など、体質や消化吸収能力が影響して、未消化のまま吸収された粒子サイズの大きなタンパク質が血液中に存在するようになった際に、アレルギー反応が引き起こされる場合もあります。

このような食べ物によって引き起こされるアレルギー反応は、食事性アレルギー(食物アレルギー)と呼ばれています。

そして、ノミが吸血時に皮下に注入する唾液の成分や、そのノミが出す糞や分泌物に対してアレルギー反応が起こる場合もあります。

このようなアレルギーは、ノミアレルギー(寄生虫性アレルギー)と呼ばれています。

他にも、金属やプラスチック、ゴムや皮革製品など、特定のアレルギー物質に皮膚が直接触れる事によってアレルギー反応が起こる接触性アレルギーや、抗生物質やワクチンなどの薬物投与後に引き起こされる薬物アレルギー(薬剤性アレルギー)など、様々なアレルゲンと、その発症タイプがあります。

複雑な遺伝的素因によって引き起こされるアトピー性皮膚炎も、アレルギーを起こしやすい体質と、皮膚が乾燥しやすい体質によって引き起こされる慢性皮膚炎で、アレルギー性皮膚炎の一種とされています。

猫のアレルギー性皮膚炎の症状

猫がアレルギー性皮膚炎を起こすと、皮膚にポツポツとした湿疹が現れたり、皮膚が真っ赤に腫れたような状態になり、時にはフケが多くなったり、かさぶたが見られるようになる事もあります。

そのような皮膚炎が生じている所からは、強い痒みが生じるようになるため、猫は自分の体を何度も引っ掻いたり、噛んだりして痒がる仕草を繰り返すようになり、時には被毛を噛み千切る事を続けるようになる場合もあります。

そのため、皮膚が徐々に傷付いてくるようになり、出血をともなう傷ができてしまう場合もあります。

皮膚の異常は、目の周り、耳の後ろ(耳介)、唇や顎などの口元、顔全体、指の間、肉球、脇、下腹部、股下、尻尾の周囲など、全身の様々な部位に生じる可能性があります。

また、吸引性アレルギーの場合には、鼻炎や副鼻腔炎、気管支炎などの呼吸器にも異常を起こして、くしゃみや咳が多くなったり、鼻水がよく出るようになる場合があります。

そして、アレルギー性の角膜炎や結膜炎を起こして、目の充血や涙の増加、瞼の腫れなど、目に異常が見られるようになる場合もあります。

食事性アレルギーの場合には、口内炎(口腔アレルギー)や胃腸炎を起こして、食欲が低下したり、下痢や嘔吐が多くなる場合もあります。

接触性アレルギーは、金属製の食器や化学繊維のカーペット、ノミ取り用の首輪など、アレルギー物質に触れている皮膚にだけ、皮膚の発赤や蕁麻疹が見られるようになる事が多く、時には小さなイボのような水泡(水ぶくれ)が生じる場合もあります。

ノミアレルギーの場合には、猫の被毛の奥に、黒や茶色のゴマ粒のようなノミそのものや、小さな砂粒のようなノミの糞を確認できる場合もありますが、1~2匹ほどのわずかな寄生のために、被毛が長い猫などは、なかなかノミがいる痕跡を見つけられない事もよくあります。

ノミアレルギーを発症すると、皮膚が真っ赤になったり、ブツブツ(発疹)がいくつも見られるようになるとともに、強烈な痒みが生じるようになるため、猫は体中をひどく引っ掻くなどして、激しく痒がるようになります。

ノミは春先から夏にかけて活発に活動しやすくなりますが、冬の間も室内は温暖なため、猫のノミアレルギーは年中発症する可能性があります。

薬物アレルギーの場合も、他のアレルギー同様に、皮膚の発赤や湿疹などが現れたり、下痢や嘔吐を繰り返して体調を崩してしまう事が多い傾向にあります。

これらのアレルギー反応が特にひどい場合には、全身性のアナフィラキシーショックを引き起こす場合があり、呼吸困難や血圧低下、痙攣などを起こして重篤な状態に陥ると、命を落としてしまう危険性が生じる場合もあります。

猫のアレルギー性皮膚炎の治療

猫のアレルギー性皮膚炎の治療は、主にステロイド剤や抗ヒスタミン剤などの薬物治療によって症状を抑えながら、アレルギーを起こしやすい食材を除去したアレルギー対策用のフードを与えて経過を見る事が多い傾向にあります。

また、他の原因を調べために、皮膚の病理検査や血液検査などの詳しい検査が行われる場合もあります。

アレルギーの原因が食事にあり、アレルギー対策用のフードに切り替える事によって、症状が徐々に改善していく場合もありますが、アレルギー対策用のフードは、あらゆる食事性アレルギーを考慮した万能食ではありませんので、そのフードに含まれている食材のいずれかにアレルギーを示していれば、症状が改善される事はありません。

また、他にもアレルギーを引き起こしている原因がある場合には、薬物治療を中止するたびに病変が現れたり、病状がますますひどくなって再発が起こるようになります。

しかし、長期的な薬物治療は、内臓への負担が蓄積される事になるため、様々な副作用が引き起こされる可能性が高くなっていきます。

そのため、食事の見直しの他にも、身の周りの生活環境中のアレルギー物質(アレルゲン)を排除するために、室内をこまめに掃除したり、空気清浄機を使用する事も必要になってきます。

そして、猫の体を清潔に保つように、ブラッシングによる抜け毛や汚れのケアや、除菌スプレーによる細菌や真菌(カビ)の除去なども、定期的に行う必要があります。

完全な室内飼育であっても、ノミが玄関や窓から侵入してくる事はありますので、普段からノミの駆除や予防にも注意しておく必要があります。

また、動物病院でアレルギー検査を行い、食事性アレルギーや吸引性アレルギー、またはそれ以外のアレルギー物質(アレルゲン)も詳しく調べる事で、解決の糸口が見出せるようになる場合もあります。

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