猫の外耳炎の原因、症状、治療について



猫の外耳炎は、耳介または外耳道の粘膜に炎症が生じたもので、特に耳に中の外耳道に病変が生じやすい傾向にあります。

そのため、外耳道炎と呼ばれる場合もあります。

猫の外耳炎の原因

猫の外耳炎は、耳の中の外耳道に耳垢や分泌物などの汚れが多く溜まっていたり、通気性が悪く湿気が残りやすくなっているために、細菌や真菌(カビ)が過剰に繁殖してしまい、その結果、粘膜に炎症が起こる事によって発症する事があります。

また、耳の中に寄生するミミヒゼンダニ(耳疥癬虫)、ネコショウセンコウヒゼンダニ(猫小穿孔疥癬虫)などの微細な寄生虫が外耳道に寄生して、粘膜を傷付けたり、そのダニが出す分泌液や糞にアレルギーを起こしたために発症する場合もあります。

猫がアレルギー体質の場合には、耳の中の外耳道に花粉やカビの胞子などのアレルギー物質が入り込んだ際に、それらの異物に対してアレルギー反応を起こしてしまい、外耳炎を発症する事もあります。

このような耳の中の病変は、垂れ耳で通気性の悪いスコティッシュフォールドや、耳の中が複雑な構造になっているアメリカンカールは、特に発症しやすい傾向にありますが、猫が細菌や真菌(カビ)による皮膚感染症(皮膚病)を患っていたり、ヒゼンダニやニキビダニによる寄生虫感染症にかかっている場合には、耳の中にも感染が及ぶ事によって、外耳炎を併発する事も多い傾向にあります。

他にも、猫が自分の耳の痒みや違和感などから何度も引っ掻いてしまい、耳介や外耳道を傷付けてしまったために、このような病変が誘発されてしまうケースもあります。

猫の外耳炎の症状

猫が外耳炎を発症すると、耳の中から痒みや痛みなどの違和感が生じるようになるため、しきりに耳を引っ掻くようになったり、耳を壁や柱によく擦りつけるようになったり、頭を何度も振るなどして、耳の違和感を気にするようになります。

耳の中にネバネバした粘度のある耳垢が多く溜まっていたり、耳の穴から膿を含んだ耳だれが出てくる場合もあり、耳の中から発酵臭や酸味臭などの不快なニオイが強く生じるようになる事もあります。

そして、外耳道の粘膜は赤く腫れて炎症を起こしていたり、大きく腫れて外耳道がせまくなっている事も多く、ひどい場合には外耳道がほとんど塞がってしまう場合もあります。

耳介をひどく掻き毟っていると、耳介に血液や分泌液が溜まって膨らみ、痛みや痒みをともなう耳血腫を発症する事もあります。

外耳炎の症状が悪化してひどくなると、外耳道の奥にある鼓膜に穴が開いてしまったり、中耳炎や内耳炎を併発してしまう場合もあります。

そして、聴覚や平衡感覚をつかさどる神経なども損傷してくると、まっすぐ立ち上がる事ができなくなったり、食欲不振や元気消失なども見られるようになっていきます。

猫の外耳炎の治療

猫の外耳炎の治療は、最初に鼓膜が破れていない事を確認した上で、洗浄液や消毒液などを使用して、耳の中を傷つけないように優しく洗浄したり、外耳道の殺菌消毒などの処置が行われます。

そして、細菌や真菌が原因の場合には、原因となっている細菌や真菌の繁殖を抑える抗生物質や抗真菌剤の塗布が行われます。

ダニなどの寄生虫が原因の場合には、原因となっているダニの駆除に効果のある駆虫薬の塗布が行われます。

アレルギーなどの体質が影響している場合には、ステロイド剤、抗アレルギー薬、痒み止め薬といった薬剤の塗布が行われたり、キャットフードの変更や身の周りの掃除、耳掃除やスキンケアといったアレルギー物質(アレルゲン)を生活環境から排除するように、指導を受ける場合もあります。

外耳道の閉塞が起こっていたり、腫瘍やポリープといった病変が確認できた場合には、手術が必要になる場合もあります。

猫の外耳炎は、治療を受けて改善した後にも、再び同じような病変が現れて再発を起こす事も多いため、普段から定期的に耳掃除を行ったり、殺菌消毒を行うようにするとともに、耳垢の量や粘膜の色、ニオイの有無など、耳の中の様子を定期的に確認しておく事も大切です。

光の力で驚きの効果を生み出す光触媒テクノロジー、安心安全な抗菌・除菌・消臭ミスト