犬の指の間や肉球の皮膚炎、犬の指間炎(趾間炎)について



犬が指の間や肉球をしきりに舐め続けていたり、痒がって噛み付く事を繰り返している場合には、指間炎を患っている可能性があります。

犬の指間炎(趾間炎)とは

指間炎は、指と指の間(肉球の隙間)の皮膚に炎症が起こり、皮膚が赤く腫れたようになったり、その周囲の被毛が赤茶色に変色するなどして、皮膚から強い痒みが生じるようになる皮膚疾患です。

指の間は、犬にとっては唯一、水分量の多い汗の出るエクリン腺(小汗腺)が多く分布している箇所ですので、人間の水虫のように、汗でじめじめした状態が続くと雑菌が繁殖しやすくなる箇所で、局所的な皮膚炎が生じやすい所です。

また、散歩中は常に地面と接するために、様々な汚れや雑菌が付きやすく、目に見えない微細な傷もできやすい所ですので、腫れや痒みなどの炎症が起こりやすい場所です。

皮膚や被毛に汚れや雑菌が溜まってくると、ヒゼンダニやニキビダニなどの微細な寄生虫感染も起こりやすくなります。

アトピーなどのアレルギー体質の影響によって、雑菌に対して強い痒みが生じやすい場合や、皮膚の発赤が起こりやすい場合もあり、そのような場合は、なかなか治らずに慢性化しやすい傾向にあります。

指間炎の病変は、前足と後ろ足の4箇所ともに現れる場合もあれば、1箇所だけに現れる場合もあります。

犬の指間炎(趾間炎)の症状

犬が指間炎になると、指の間や肉球の周囲をしきりに痒がるようになり、何度も舐めたり噛んだりするようになるため、少しずつ皮膚が傷付いていきます。

指の間にできた小さな傷口に、口腔細菌や皮膚にもともといる常在菌が入り込むと、皮膚の腫れや化膿が起こり、さらに痒みがひどくなっていきます。

それでもなお、犬は辛い痒みを我慢する事ができないために、何度も繰り返し舐めたり噛んだりしてしまうため、脱毛が起こって皮膚がむき出しの状態になったり、やがて表皮の角質層が破れると、じゅくじゅくした皮膚組織が露出した状態になってしまう場合があります。

そのような状態になると、犬が歩く度に痛みが生じるようになるため、おかしな歩き方になったり、足を引きずるようにして歩くようになる場合があります。

犬の指間炎(趾間炎)の治療

普段は痒がる様子を見せなくても、犬の指先や肉球がいつもしっとり濡れている場合には、飼い主のいない所でしきりに舐めている可能性があります。

そのような場合には、それほど痒みがひどくない可能性もありますが、何らかの違和感を感じている可能性があり、徐々に皮膚が傷付いてくると、やがて痒みはひどくなっていきますので、早いうちに異常の有無を確認するなどして、対処しておく必要があります。

犬の指間炎の治療は、薬用シャンプーで患部を洗浄したり、消毒薬で患部の殺菌消毒を行い、抗生剤や抗真菌剤などの薬剤の投与が行われます。

指や肉球の傷がひどい場合には、シャンプーや消毒薬を使用する事によって、余計に皮膚を傷めてしまう可能性があるため、刺激の少ない生体消毒薬だけが使用される場合もあります。

そして、指の間の通気性を良くするために、長い被毛はハサミやバリカンで短くカットする事も行われる場合があります。

犬の指間炎(趾間炎)の予防

犬の指間炎は、何度も再発を繰り返してしまう事も多いため、散歩の後は指の間も丁寧に洗浄したり、被毛を短くカットしておくなどして、雑菌が繁殖しないように日頃からしっかりとお手入れをしてあげる必要があります。

また、アトピーなどのアレルギー体質の影響によって指間炎の発症が誘発される場合もありますので、いろんな種類のおやつを与えたり、人間の食事を分け与える事は控えるようにして、特定の決まったドッグフードだけを与えるようにして、食物アレルギーの影響を未然に予防する事も大切です。

時には腸内環境を整え、免疫力を正常化するために、生きた乳酸菌や酵素を豊富に含んだ無糖ヨーグルトや納豆などの発酵食品を与えたり、ビタミンや繊維質の豊富なキャベツやサツマイモなどの食材を与えるなどして、ドッグフードでは補えない栄養素を補充させる事によって、アレルギーの症状改善や予防につながる場合があります。

また、犬は、運動不足、ストレス、寂しさや退屈な気持ちなどを抑えようとする転移行動から、自分の手足を舐め続けるようになる場合もありますので、犬が満足のできる適度な運動量と、飼い主とのスキンシップの時間も持つようにして、ストレスを溜めすぎないように、そして、定期的に発散させるようにする事も、犬の飼い主の大切な努めの一つと言えます。

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