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犬のアレルギー性皮膚炎の基礎知識



犬の皮膚病の中でも、特に痒みや湿疹などの皮膚症状が悪化してひどくなりやすい疾病に、アレルギー性皮膚炎があります。

アレルギーは、遺伝的な要因が影響して、先天的に発症しやすい場合や、食事や生活環境などが影響して、後天的に発症しやすくなる場合もあります。

免疫力が脆弱な子犬や老犬が発症する事が多いですが、子犬の場合は、成長とともに症状が治まってくるケースもあります。

また、加齢とともに免疫機能を活性化する働きと、抑制する働きのバランスが乱れる事で、ある時から急にアレルギーの症状が引き起こされるケースもあります。

アレルギー疾患が増加している原因

人や犬の体には、体にとって有害な細菌やウイルスから守る働きのある、免疫機能が備わっています。

そのおかげで、体内に進入した細菌やウイルスが無尽蔵の増殖する事もなく、健康な体の働きが維持されています。

しかし、最近では、免疫機能が誤作動を起こしたり、暴走を起こしてしまい、体にとって無害な花粉やホコリなどに対しても、過剰に激しく免疫反応が起こり、咳やくしゃみが頻繁に起こったり、皮膚に湿疹や赤みなどの炎症が起こるなど、アレルギーの病変が生じるケースが急増していると言われています。

それには、幼少の頃から清潔すぎる環境で育ったために、免疫機能が脆弱になっている事や、室内の機密性が高まっているために、室内のアレルギー物質を吸引しやすくなっているためだと考えられています。

また、保存料や防腐剤などを頻繁に摂取しているために、腸内細菌の繁殖も抑制され、免疫機能の低下が起こっている事も、要因の一つと言われています。

腸には、全身の免疫細胞の70~80%もの大半が存在しており、免疫機能の中枢と言われていますが、アトピー性皮膚炎や食物アレルギーなどのアレルギー疾患を起こしている人や犬の便には、健康な人や犬に比べると乳酸菌の数が極端に少ない事が解明されています。

アレルギー発症のメカニズム

アレルギーの発症は、体内に異物(アレルギー物質)が進入した際に、体内の免疫機能がそれらを非自己と認識して、排除しようと働く際に、免疫細胞の一種がヒスタミンなどの炎症物質を大量に放出して、局所的に血管を拡張したり、組織を腫脹させて、他の種類の免疫細胞が集まりやすい状態を作り出します。

そして、貧食作用を持つ免疫細胞が、異物と見なしたアレルギー物質を直接攻撃したり、抗体と呼ばれる飛び道具を出す免疫細胞によって、異物(アレルギー物質)を無力化しようと活発に働くようになります。

その際に、周囲の組織にも抗体が浸透したり、活性酸素が大量に作られる事で、健康な細胞や組織にもダメージが生じるようになり、それが熱感を生じさせる原因になったり、痒みや痛みなどの症状を引き起こす原因になります。

免疫細胞の中には、免疫記憶細胞と呼ばれる、異物(アレルギー物質)の性質や効果的な攻撃方法を記憶する細胞が存在しており、同じ、または似たような特性を持つ異物(アレルギー物質)が、再度体内に侵入した際には、より効率良く排除しようと働くようになります。

そのため、繰り返し同じアレルギー物質を体内に取り込んでいると、アレルギーの症状はより激しさを増して起こるようになったり、誤作動を起こしやすくなり、時にはアナフィラキシーショックと呼ばれる、全身性の重篤なアレルギー症状を引き起こす場合もあります。

アレルギー物質によって異なる病変、症状

食物アレルギーは、牛肉や鶏肉などの肉類、牛乳やチーズなどの乳製品、小麦や大豆などの穀物類などに含まれるタンパク質に対して、それらを体内の免疫機能が非自己と見なした際に、排除しようとして働く事によって起こるアレルギー疾患です。

それらのタンパク質が、アミノ酸レベルにまで細かく分解されていれば、消化吸収の後に血液中に存在していても、非自己と見なされる事はありませんが、犬が持つ消化酵素に、特定のタンパク質分解酵素が存在していなかったり、少ない場合には、未消化のタンパク質のまま吸収され、血液中に存在してしまうようになります。

そのような状態になると、免疫細胞が異物(アレルギー物質)と認識してしまう事が多く、胃腸炎を起こして下痢や嘔吐が多くなったり、皮膚炎などの病変を引き起こすようになる場合があります。

このような食物アレルギーは、ストレスや体調不良によって胃腸の働きが低下していたり、乳酸菌や酵素の不足などから、腸内環境が悪化しているために、起こりやすくなる場合があります。

また、花粉やホコリなど、空気中の異物(アレルギー物質)を吸引して、肺から体内へと取り込んでしまった際には、咳やくしゃみが異常に多くなったり、鼻腔炎や副鼻腔炎、気管支炎などを引き起こす場合もあります。

また、アレルギーによって目の充血や涙やけがひどくなったり、結膜炎や角膜炎を引き起こす場合もあります。

犬のアレルギー性皮膚炎の症状

犬がアレルギーを起こした場合には、皮膚に赤みが生じたり、腫れたようになるなど、皮膚に炎症が生じる事が多く見られます。

これは、人間の場合も同様に、体の最も外側にある皮膚組織で免疫反応を発動する事で、生命維持に必要な臓器などへのダメージが及びにくくするためだと言われています。

そのようにして犬がアレルギーを起こすと、同じ箇所を何度も舐め続けたり、引っ掻いたりするなどして、頻繁に痒がる様子を見せるようになり、皮膚が傷だらけになってしまってもなお、我慢できずに掻き続けるようになります。

そして、局所的な脱毛が起こったり、皮膚の赤みや黒ずみなどの色素沈着が起こったり、細菌や真菌による二次感染が起こり、さらに痒みがひどくなってしまう場合もあります。

あまりにも痒みがひどい場合には、夜中もほとんど眠れなくなるため、強いストレスによって怒りっぽくなったり、元気が無くなってしまう場合もあります。

このような皮膚炎の症状は、散歩の後や食後の後など、一時的に発生する場合もあれば、季節的に発生する場合もあり、年中を通して病変が継続して慢性化している場合もあります。

犬のアレルギー性皮膚炎の治療方法

アレルギー性皮膚炎の治療は、免疫力を抑制する働きがあり、強力な抗炎症作用のあるステロイド剤を使用する場合や、副作用の少ない抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬を使用する場合、アレルギー物質を体内に少量ずつ注射する事によって、免疫機能の過剰反応を抑制する減感作療法など、様々な治療方法が存在しています。

ステロイド剤は即効性があり、症状を素早く抑える強力な効果がありますが、その分、長期的に使用する事によって内臓に負担がかかったり、薬剤への耐性ができたり、皮膚の萎縮などの様々な副作用を招く恐れもあります。

抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬は、ステロイド剤のような強力な作用と、それに伴う反作用はありませんが、それでも長期的な使用により、体への負担が生じたり、副作用を招く恐れがあります。

また、体内に取り込んでいるアレルギー物質が複数に渡り複雑化している場合には、減感作療法による治療にも限界がある場合があります。

治療方法により、それぞれのメリットやデメリットがありますので、投薬期間や治療方針などは、獣医師としっかり相談した上で治療を受ける必要があります。

最近では、単なる薬物治療だけでは、薬剤への依存と副作用を招く可能性が高い事から、ドッグフードの変更や生活環境の改善指導を行う医師が増えています。

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