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犬の膿皮症(のうひしょう)の種類、原因、症状、検査、治療について



膿皮症(のうひしょう)とは、皮膚の細菌感染によって起こる、化膿性の病変の事です。

犬の膿皮症

犬の膿皮症は、黄色ブドウ球菌などの細菌が皮下へと入り込み、表皮や真皮、皮下組織といった皮膚の組織に、膿を伴う化膿性の病巣が現れるようになる皮膚病です。

皮膚の表面には、このような細菌やウイルスが1兆にも達する程、無数に存在していると言われていますが、様々な病原体同士が均衡を保つ働きや、皮膚の自浄作用や免疫細胞の働きなどによって、細菌が過剰に繁殖しすぎる事もなく、皮下への進入も防がれています。

しかし、皮膚の傷、免疫力の低下、老化などから、細菌の進入を抑える力が弱まると、皮膚の赤みや湿疹などの病巣が現れ、皮膚炎を発症する事になります。

犬の膿皮症の種類

犬の膿皮症には、皮下への細菌感染の進行度合いによって、表面性膿皮症(膿痂疹)、表在性膿皮症(浅在性膿皮症)、深在性膿皮症の3種類に大別されています。

表面性膿皮症(膿痂疹)

表面性膿皮症は、皮膚の最も外側にある表皮のみに細菌感染が起こっている状態です。

病変部の皮膚には、膿を含んだニキビのような湿疹(丘疹)が現れるようになります。

そのような化膿性の湿疹は、膿痂疹(のうかしん)と呼ばれる場合があります。

病変部の皮膚からは痒みや違和感が生じるようになるため、犬は舐めたり、引っ掻いたりして病変部を気にするようになります。

表在性膿皮症(浅在性膿皮症)

表在性膿皮症は、表面性膿皮症に比べると細菌感染の病巣がより深く、毛穴の中の毛包部や、その周囲の表皮や真皮の一部にも感染が及んでいる状態です。

また、浅在性膿皮症と呼ばれる場合もあり、毛穴単位の症状からは、毛包炎、毛嚢炎、汗腺炎などと呼ばれる場合もあります。

表在性膿皮症になると、皮膚が赤くなったり、ニキビのような湿疹がはじけた丸い跡がみられるようになります。

毛包(毛嚢)の炎症によって毛根が傷つく事で、被毛が抜け落ちるようにもなります。

病変部からは強い痒みが生じるようになるため、犬はしきりに痒がる仕草を見せるようになります。

深在性膿皮症

深在性膿皮症は、細菌感染の病巣が表在性膿皮症よりもさらに深部に及んでおり、真皮や皮下組織にも感染が広がっている状態です。

毛穴の毛包部が全体的に炎症を起こしていたり、皮膚の深い部分にも細菌感染が及んでいるため、病変部が大きく腫れ上がったり、熱を持つようになる事もあります。

病変部の広がりとともに痒みもひどくなるため、掻き傷やカサブタが見られる事も多くなりますが、腫れや炎症がひどく、痛みを伴うようになっている場合もあります。

犬の膿皮症の原因

犬の皮膚は、人間の皮膚に比べると5分の1から3分の1程度の厚さしかありませんので、外部からの様々な刺激に影響を受けやすいと言われています。

また、犬は皮膚に違和感が生じると、しきりに舐めたり、引っ掻くなどして傷つけてしまうため、ほんの些細な原因からも、皮膚病にかかる事があると言われています。

その犬の皮膚病の中でも代表的な膿皮症は、環境衛生、皮膚のバリア機能、免疫機能、ドッグフードなどの問題から、起こりやすくなる場合があります。

環境衛生

膿皮症は、犬の生活環境が不衛生であったり、体に汚れが溜まっているなどして不潔になっていると、皮膚の細菌が繁殖しやすくなるため、細菌による感染症が起こりやすくなります。

また、梅雨から夏からにかけた、じめじめと蒸し暑くなる季節は、細菌が活発に繁殖しやすくなるため、一年のうちでは最も膿皮症にかかりやすくなると言われています。

そのような高温多湿な気候になると、カビの仲間である真菌類や、ノミやダニなどの寄生虫も活発に活動するようになるため、それらの感染症の二次感染からも、膿皮症が起こる場合があります。

皮膚のバリア機能

膿皮症は、皮膚の乾燥、新陳代謝の低下など、皮膚の老化によってバリア機能が低下する事によって起こりやすくなります。

皮脂腺から分泌する皮脂は、皮膚表面に皮脂膜を形成して、細菌が皮下へ進入するのを防ぐ働きがありますが、皮脂を分泌する働きが加齢や慢性疾患などの影響で弱まったり、シャンプーのやりすぎなどから皮脂が極端に失われてしまうと、皮膚が乾燥しやすくなり、バリア機能が低下する事があります。

また、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患や皮膚の乾燥体質、他の真菌(カビ)や寄生虫の感染症の影響から、皮膚のバリア機能が弱くなっているために、細菌への抵抗力が弱まり、膿皮症が誘発される場合もあります。

免疫機能

膿皮症は、糖尿病、肝臓病、腎臓病、内分泌疾患など、何らかの基礎疾患によって免疫力の低下が起こっていると、細菌感染が起こりやすくなるため、膿皮症を発症しやすくなります。

ステロイド剤や免疫抑制剤などのアレルギーの治療薬を服用しているために、免疫力が弱まっていたり、皮膚の萎縮や硬化が起こっているために、細菌への抵抗力が低下して、膿皮症にかかりやすくなる場合もあります。

加齢、ストレス、肥満、冷えなどが、免疫力の低下の原因になる事もあります。

ドッグフード

膿皮症は、ドッグフードに含まれている脂肪分の質や鮮度が原因となって誘発される場合があります。

皮膚には、水分の蒸発を防いだり、細菌などの外部の刺激から役割がありますが、水分の蒸発を防ぐ働きは、皮脂腺から分泌する皮脂膜や、レンガのような皮膚の細胞の隙間を埋めている細胞間脂質によって行われています。

細胞間脂質は、セラミド、コレステロール、遊離脂肪酸などで構成されていますが、遊離脂肪酸の種類には、オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸があり、オメガ3脂肪酸はアレルギー、炎症、血栓を抑制する働きがあり、オメガ6脂肪酸は、アレルギー、炎症、血栓を促進する働きがあり、まったく逆の働きをする事が知られています。

ドッグフードの多くは、植物由来のオメガ6脂肪酸が使用されている事や、脂肪分の酸化によって皮膚炎が起こりやすい場合があり、オメガ6脂肪酸の少ないドッグフードを与えたり、青魚などから取れるオメガ3脂肪酸を積極的に与える事で、皮膚炎の改善が見られたケースもあると言われています。

犬の膿皮症の症状

犬が膿皮症を発症すると、膿皮症特有の黄色い膿を含んだ湿疹(丘疹)が、いくつも現れるようになります。

これは、膿皮症の原因菌である黄色ブドウ球菌が、黄色い色素を出す性質を持っているためです。

犬が病変部を舐めたり、引っ掻いたりする事で、その湿疹が潰れると、中から黄色い膿が出てきて、カサブタ状に固まっているのを確認できる事もあります。

症状が軽い場合には、自然に治っていく場合もありますが、細菌感染が少しずつ皮下へと進行してくると、皮膚が赤く腫れたり、毛根が傷ついて被毛が抜け落ちるようになり、皮膚の痒みも徐々に強くなっていきます。

痒みがひどくなるにつれて、犬はしきりに舐めたり、引っ掻いたりして痒がる事が多くなり、ますます病変部が傷ついていきます。

しつこく舐め続けて角質層が破れたり、引っ掻き傷ができると、傷口から出血が見られたり、膿を含んだ浸出液が出てくるようになる場合があります。

細菌感染が、真皮や皮下組織などの皮膚の深い所にまで及ぶと、傷がじゅくじゅくしたまま治りにくくなったり、患部が大きく腫れ上がったり、熱を持つようになる事もあります。

病変は、顔、脇、お腹、股下、尻尾の周囲など、全身の様々な箇所に生じる可能性があり、全身性の広い範囲に及んでしまう場合もあります。

フレンチブルドッグやパグなど、顔にシワの多い犬種は、そのシワの間で細菌が繁殖しやすくなるため、顔にも病変が発生しやすい傾向にあります。

セッターやコッカースパニエルなど、上唇が下唇をおおっている犬種は、その間で細菌が繁殖しやすくなるため、下唇に病変が発生しやすい傾向にあります。

犬の膿皮症の検査

犬の膿皮症の検査は、病変部の皮膚やカサブタなどを採取して、顕微鏡で細菌の有無やその種類を検査をする事で、真菌性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、ニキビダニ症などのよく似た症状の皮膚病との識別が行われます。

効果的な抗生物質を選択するために、細菌培養検査や抗生剤の感受性検査を行い、どの抗生剤が効果があるかの検査も行われる場合があります。

犬の膿皮症の治療

犬の膿皮症の治療は、病変部を薬用シャンプーで洗浄したり、薬浴による全身洗浄が行われます。

症状が軽い場合には、このような洗浄を何度か繰り返すうちに、少しずつ快方へと向かう場合があります。

皮膚の炎症がひどい場合や、咬み傷や引っ掻き傷がいくつもある場合には、そのような皮膚洗浄が、かえって皮膚を傷めてしまう事があり、刺激の少ない消毒薬だけが使用される場合もあります。

そして、抗生物質を使用した薬物治療が中心になります。

薬剤の投与は、痒み止め薬も併用して行われる場合もあります。

アトピーやアレルギーなどの他の皮膚炎、ノミやダニなどの寄生虫感染、ホルモン分泌疾患などを併発している場合には、そのままでは治療効果が上がらないため、その治療も同時に行われます。

膿皮症の病変が長期的に治らない場合や、再発を繰り返している場合には、抗生物質に対する耐性菌の発生や、他の病因の可能性を疑い、血液検査や皮膚病理検査などの詳しい検査が行われる場合があります。

また、ドッグフードの見直し、オメガ3脂肪酸の補充、保湿や保油などのスキンケア、生活環境の衛生管理なども必要になる場合があります。

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