犬の毛でフローリングの床が、2倍以上も滑りやすくなる

4月25日、犬用の靴などを販売するディライトクリエイション社は、北里大学名誉教授の馬渕清資博士と共同で、犬の毛の滑りやすさに関する実験の結果を発表した。

馬渕清資博士は、2014年に、バナナの皮を踏むとなぜ滑りやすいのか、という事を科学的に証明し、イグノーベル賞を受賞した事で知られている。

今回の実験では、まず最初にセンサー上に設置したフローリング材に、人の手で犬の足裏(肉球)を押し付け、その時の摩擦係数を調べた。

そして、犬の毛量を複数パターン用意して、そのフローリング材に犬の毛がある場合と無い場合の摩擦係数を5パターン測定した。

その結果、フローリング材に抜け毛が全く無く、犬の素足だけの場合には、摩擦係数が0.478だった。

これは、人での調査によると、全く転倒しない数値となる。

一方、フローリング材に犬の抜け毛(人が1日に抜ける毛量相当の約150本)を設置した場合には、摩擦係数が0.232となり、これは、約3人に1人が転倒する数値で、素足よりも2倍滑りやすくなる事が分かった。

さらに、抜け毛の量が増えると、摩擦係数がますます低下する結果が出た。

フローリング材は、ごくわずかな抜け毛であっても、明らかに滑りやすくなるようだ。

この実験により、馬渕名誉教授は「足裏で滑ると、転倒して深刻な事故になったり、関節部分に傷害が発生したりする。それは、人でも犬でも同じ事」と述べている。

特に小型犬の場合には、脱臼や骨折などのケガを追うリスクが高くなり、高齢犬の場合には、筋力が低下しており、肉球も乾きやすいため、さらに滑りやすくなるという。

このようなケガの予防には、室内のこまめな掃除、肉球周辺の被毛のカット、滑り止めの付いた靴下の着用、コルクマットの敷き詰めなどが必要のようだ。

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猫の口内炎、歯肉口内炎、潰瘍性口内炎、壊死性口内炎について



猫の口内炎

猫の口内炎とは、猫の口腔内の粘膜、舌、歯肉などに生じる炎症の総称の事です。

猫の口内炎は、系統性口内炎、潰瘍性口内炎、壊死性口内炎の3タイプに大別されており、口腔内の粘膜だけに生じる炎症は系統性口内炎と呼ばれ、口腔内に潰瘍が現れ、粘膜よりも下層の組織にも炎症が及ぶものは潰瘍性口内炎と呼ばれ、歯周病による歯肉炎から進展した口内炎は壊死性口内炎(壊死性潰瘍性口内炎)と呼ばれています。

猫の口腔内は、呼吸、食事、グルーミングなどで、常に外界の細菌やウイルス、ホコリなどの異物と接しているため、それらの影響によって、炎症が起こる場合があります。

また、栄養不足、脱水、唾液の減少、ストレス、免疫力の低下、不正咬合、傷、歯周病、食物アレルギー、胃腸炎など、様々な事が関与して、口内炎が誘発される場合もあります。

猫の口内炎の原因

猫の口内炎の原因は、遊び道具のおもちゃなど、尖った物を噛んだ事によって、口腔内に傷ができた事や、猫カリシウイルス、猫ヘルペスウイルス、猫白血病ウイルス、猫免疫不全ウイルスなど、ウイルス感染によって生じる事が多い傾向にあります。

高齢の猫の場合には、腎不全、尿毒症、糖尿病、肝臓病などの慢性疾患の影響で、免疫力が低下していたり、体内に毒素や老廃物が多く溜まっているために、体内のビタミンが破壊され、細菌や真菌などの病原体の影響を受けやすくなる事も、主要な原因の一つとして挙げられます。

このような慢性疾患によって生じる口内炎は、なかなか治らずに慢性型(難治性)の口内炎になる事が多い傾向にあります。

他にも、栄養不足(食欲不振)、歯周病(歯垢、歯石)、胃腸炎(食物アレルギー、慢性胃炎、炎症性腸疾患)などが関与しているケースもあります。

猫の口内炎の症状

猫が口内炎になると、口腔内から強い痛みが生じるようになるため、たとえお腹が空いていてもご飯を食べようとしなくなります。

そのため、口内炎の症状がなかなか治らないまま続いていると、徐々に体が痩せていき、体重が減少していきます。

また、よだれをよく垂らすようになったり、口を開けたままでいる事が多くなったり、口臭が強くなる場合もあります。

そして、グルーミングを行う頻度が極端に少なくなったり、ほとんどしなくなる場合もあります。

猫の一般的な口内炎は、系統性口内炎と呼ばれる口腔内の粘膜だけに生じる炎症ですが、自己免疫疾患や代謝異常などの影響で、特異的に生じる潰瘍性口内炎と呼ばれる病態になる場合もあります。

潰瘍性口内炎は、頬の内側、歯茎、口の奥など、かなり広範囲に潰瘍を伴う炎症が広がり、病巣が粘膜の下層の組織にも及ぶため、口腔内の広い範囲が真っ赤に腫れ上がり、非常に強い痛みが生じるようになります。

壊死性口内炎(壊死性潰瘍性口内炎)は、口腔内に潰瘍や歯肉の壊死が起こるため、腐敗性の強い口臭も発生するようになります。

また、顎骨が侵食される場合もあります。

猫がそういったひどい口内炎を発症すると、食事や水をほとんど口にしなくなります。

潰瘍性口内炎の詳しい原因は、今だに解明されていませんが、炎症部分に形質細胞(リンパ球のB細胞が異質化した細胞で、プラズマ細胞または炎症細胞とも呼ばれている)が多く認められる事から、形質細胞性歯肉咽頭炎と呼ばれる場合もあります。

猫の口内炎の治療

猫の口内炎の治療は、口腔内の洗浄や消毒、抗生物質や抗炎症剤、免疫賦活剤などの薬物投与(薬物治療)、歯垢や歯石の除去、抜歯、炎症部位へのレーザー照射(レーザー治療)などが行われます。

また、口内炎を引き起こしている感染症や内臓疾患などの病気の治療も平行して行われます。

感染症や内臓疾患が原因となっている場合には、それらの病態をしっかりコントロールする事ができれば、自然に口内炎が治まっていきます。

潰瘍性口内炎の多くは原因が不明ですが、壊死性口内炎(壊死性潰瘍性口内炎)は、歯周病による歯肉炎から進展して起こるため、歯垢や歯石を除去し、歯肉の炎症を抑える処置が取られます。

欠けた歯が口腔内の粘膜を傷つけている場合には、抜歯が行われる場合もありますが、大掛かりな手術になるため、全身麻酔の負担も考慮する必要があります。

また、抜歯後はチューブによる強制給餌が必要になります。

猫の口内炎は、たとえ軽度であっても、食事の摂取に大きく影響を及ぼす事になりますので、決して甘く見てはいけません。

重度の口内炎は、猫の命に関わる事へと進展する場合もありますので、猫の様子が少しでもおかしいと感じた場合には、早期に動物病院で適切な処置を受けるようにしましょう。

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アメリカのニューヨークで、人面犬ならぬ犬面犬が話題に

アメリカのニューヨークにある動物保護施設「ロリポップファーム」に、1匹の犬が保護され、その犬の写真がFacebookで紹介された途端、瞬く間に話題となり、多くの人々に拡散されて広まった。

その影響によって、その犬の里親希望者が殺到し、わずか2時間で新しい家が無事に決まるに至った。

そのような大きな話題を集めるきっかけとなったのは、この犬が保護された時は妊娠しており、施設で無事に元気な子犬を8匹も産んだのだが、実はもう1匹の子犬がひそかに隠れていたためだ。

それは、その犬の左耳に、自分そっくりの犬の姿が宿っており、人面犬ならぬ犬面犬と呼ばれるようになったためだ。

この耳の影響によって、犬のかわいらしい容姿にますます拍車がかかり、Facebookを中心に多大な人気を集める事となった。

8匹の子犬を産み、さらにもう1匹の子犬を体に宿したその犬は、ルーシーと呼ばれ、新しい家の守護神(神様のような不思議な犬)として、今も大切に飼われているそうだ。



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背中に伝説の聖剣エクスカリバーを持つ猫が話題に

海外のインターネット掲示板に投稿された猫が、とても偉大で聖なる猫だと、話題を集めている。

それは、その猫が背中に、伝説の聖剣エクスカリバーを持っているからだ。

エクスカリバーは、魔法の力が宿るとされている伝説の剣で、ヨーロッパでは古くから伝わるケルト神話においては、アーサー王家の血筋を引く者で、神から認められた者だけが、それを手にする事ができるとされている。

その幻とも言われる剣は、実在したかどうかも危ぶまれていたが、その剣を持つ猫がインターネットで紹介され、「ずっとここにあったのか?」「エクスカリニャー?」「この猫は魔王では?」といった驚きの声が世界中で沸き起こっている。

また、この猫の頭には、ヤギの頭蓋骨がある事も分かり、悪魔崇拝やサタン信仰の現れでは?という憶測の意見なども飛び交っている。



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まるでわたあめのような、モフモフボディーの猫が世界中で話題に

猫と言えば、モフモフの被毛が愛らしい特徴の一つに挙げられますが、そのモフモフ感が特に際立った猫がInstagramで紹介され、インターネットを中心に、世界中で話題を集めている。

その猫は、タイ王国のボネボネという名前の猫で、顎下にはライオンのようなのフサフサの被毛を生やし、体はムチムチしており、その体の周囲には、まるでわたあめのようなフワフワの被毛をたくわえているなど、どこをとっても愛らしい容姿をしている。

このボネボネは、飼い主と一緒にお出かけするのも大好きで、行く先々で出会った人ともフレンドリーに接する事ができるため、多くの人々にモフモフされ、一緒に写真を撮るなどして可愛がられているそうだ。

シャワーを浴びると、そのモフモフ感がなくなり、スリムなボディーに変わる点もおもしろい。

現在、ボネボネを紹介するInstagramのアカウントのフォローワー数は、83万人を超えており、世界中で注目を集めているが、タイ王国の国内でも一躍有名になり、国民的なスター猫として人気を集めているそうだ。



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犬の椎間板ヘルニアの原因、症状、治療、予防について



犬の椎間板ヘルニア

犬の脊椎(背骨)は、7個の頸椎、13個の胸椎、7個の腰椎、3個の仙椎、約5個の尾椎が一列に連なっており、真ん中には脊柱管と呼ばれる空間があり、その空間に脊髄と呼ばれる神経幹が通っています。

脊髄は、脳と合わせて中枢神経系と呼ばれる場合もあります。

犬の椎間板ヘルニアは、何かの拍子でその脊椎に強い衝撃が加わったために、一列に並んでいる椎骨と椎骨の間のクッションのような役割のある椎間板(軟骨)が変形したり、その一部が外側へと飛び出してしまったために、脊髄と呼ばれる神経幹を圧迫して、痛み、しびれ、麻痺、痙攣などを引き起こすようになる病気です。

犬の椎間板ヘルニアの原因

犬の椎間板ヘルニアは、どの犬種においても発症する可能性がありますが、中でもダックス、コーギー、ペキニーズ、シーズー、ビーグルなどの犬種は、遺伝的に椎間板ヘルニアを発症しやすい傾向にあります。

椎間板ヘルニアを発症する主な原因には、高所からの飛び降り、段差の昇り降り、連続的な飛びつき(ジャンプ)、全力疾走などがあります。

肥満の犬は、脊椎にかかる負担が大きくなる事や、脊椎を支える筋肉が貧弱になってくるため、椎間板ヘルニアを発症する危険性が高くなります。

また、老化による骨密度の低下(骨量の減少)や、椎間板の弾力の低下(水分量の減少)も、椎間板ヘルニアの発症リスクを高める原因になります。

犬の椎間板ヘルニアの症状

犬が椎間板ヘルニアになると、椎間板の異常が生じた箇所から、神経を圧迫して起こる鋭い痛みが生じるようになります。

そのため、安静時でも痛がって鳴いたり、体を触られるのを嫌がって怒るようになる場合があります。

散歩中に足のもつれがよく起こるようになったり、お尻をつくなどの傾向が見られるようになる事もあります。

また、神経麻痺が起こると、足を引きずったり、立ち上がれなくなるといった運動障害が見られるようになる事もあります。

ひどい場合には、四肢の全てが完全に麻痺する半身不随、トイレの失敗(粗相)の増加、排尿(排便)困難が起こる場合もあります。

時には、このような痛みの原因が脊椎や椎間板の障害ではなく、膝蓋骨の脱臼や変形によって起こっているケースも多いと言われています。

犬の椎間板ヘルニアの治療

犬の椎間板ヘルニアは、症状が軽い場合には、痛み止め薬や抗炎症薬などの薬剤を使用した内科治療を行い、なるべく運動を控えるなどして安静に保つようにする事で、徐々に改善していく場合があります。

人間のぎっくり腰のように、急な動作や運動によって、腰の周囲の筋肉が硬直し、それによって筋肉を包んでいる膜(筋膜)も硬直し、動けない程の強い痛みが生じているという場合もあり、脊椎や椎間板に異常が無い場合には、安静に保つ事で自然に治まる場合があります。

患部を温めたり、鍼灸治療を行う事も、筋肉の強張りが緩み、筋肉に栄養分が送られるようになるため、治療効果が現れる場合もあります。

しかし、このような急性の腰痛を繰り返し起こしている犬は、脊椎や椎間板の周囲の筋肉が弱くなっており、やがて椎間板ヘルニアを発症する場合があるため、運度のさせ方や肥満には十分注意が必要と言われています。

内科治療や、安静に保つ事でも改善が見られない場合には、手術により、飛び出した椎間板を物理的に除去したり、脊椎の一部を切除する外科治療が行われます。

手術後は安静に保つ必要がありますが、犬の多くは安静に保つ事が難しいため、手術に成功しても、その後の経過によって改善に至らない場合もあります。

自力で排尿や排便ができない場合には、尿道カテーテルを使用して人為的に排尿させたり、お腹を圧迫したり浣腸するなどして、人為的に排便させる事が必要になります。

また、治療後も運動機能の回復が見込めない場合には、犬用車いすなどの補助用具を使用して、その後の生活の質を高める事を考慮する必要があります。

犬の椎間板ヘルニアの予防

犬の椎間板ヘルニアを予防するには、フリスビーを空中でジャンプしてキャッチさせるなど、激しい運動を控えたり、連続的な飛びつき(ジャンプ)をさせないように躾ける事が大切になります。

また、高所からの飛び降りや段差の昇り降りなどをさせないように、ソファーやベッドにはスロープをつけて、なるべく脊椎に負担をかけないように配慮する事も大切です。

また、フローリングは犬が滑り、関節炎や脱臼の原因になる場合があり、脊椎にも負担がかかりますので、椎間板ヘルニアの予防には、コルクマットを敷き詰めたり、カーペットを敷く事も大切です。

食べ過ぎによる肥満は、椎間板ヘルニアをはじめ、様々な骨格の病気の発症リスクを高める原因になりますので、食事量と体重管理を定期的に行い、肥満防止に努める事も大切です。

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猫は食べ物、おもちゃ、においよりも、人間を好む事が判明

昔から「犬は人につき 猫は家につく」と言われており、犬は人(飼い主)に好意を抱き、猫は家(住処)に愛着を持つと考えられている。

すなわち、猫は人をそれほど好きになる事はないという事が、長い間信じられてきたが、そのようなイメージが覆される研究結果が発表された。

その実験を行ったのは、クリスティン・ビターレ・シュリーブ氏率いる、オレゴン州立大学の研究チームだ。

実験では、猫に食べ物、おもちゃ、におい、人間の4種類の刺激を与え、その中から、どれを好んで選ぶのか、という事を検証した。

実験では、猫が最も好む刺激を判断するために、猫をそれぞれ1匹ずつ隔離した上で、食べ物(鶏肉、マグロ、猫用おやつ)、おもちゃ(羽根、ネズミのおもちゃ、針金の先に厚紙のおもちゃがついた「キャットダンサー」)、におい(アレチネズミのにおい、西洋マタタビと呼ばれるイヌハッカのにおい、ほかの猫のにおい)、人間(赤ちゃん言葉で話しかける、撫でる、羽根がついたおもちゃで一緒に遊ぶ)と、さらに細分化した3つの刺激を用意して、どの刺激にどのくらいの時間を過ごすかを細かく記録した。

その後、4種類の刺激の中から、猫が最も好んだ刺激を1つずつ選び、その4つを猫に同時に与えた。

そして、その際に猫が何を選ぶかで、猫の好みが何なのかを判断した。

実験に参加した猫は55匹いたが、そのうち実験をこなせたのは38匹だけだったが、そのうちのちょうど半数の19匹が、ほとんどの時間を人間と過ごしたという結果になった。

次いで、14匹の猫が食べ物を選び、おもちゃを選んだのは4匹、においを選んだのは、わずかに1匹だけだった。

この結果を踏まえ、研究者らは「猫の多くは、社交的な関わりよりも孤独を好むと考えられていたが、本実験データは異なる結果を示している」と述べた。

ただし、今回の実験はサンプル数が少なく、大規模なものではなかった事や、また、どの人間にどう反応するかは、猫によって異なる可能性が注意点としてあるとしている。

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犬の甲状腺機能亢進症の原因、症状、治療について



犬の甲状腺機能亢進症

甲状腺機能亢進症は、喉元にある甲状腺と呼ばれる内分泌器官が、過剰に働くようになる内分泌疾患です。

それにより、細胞レベルで働きかける甲状腺ホルモンが多く分泌されるようになるため、体中にある様々な組織や臓器に多大な影響を及ぼすようになります。

犬の甲状腺ホルモンの働き

甲状腺から分泌される甲状腺ホルモンは、体内のエネルギー利用を促進する働きのあるホルモンで、新陳代謝の促進や調節、骨、筋肉、内臓、皮膚、被毛の形成など、身体活動にも大きく関与しています。

甲状腺ホルモンが過剰に分泌するようになると、副腎皮質で分泌されるアドレナリンが過剰に分泌した時のような症状が見られるようになり、動機、不整脈といった心拍数の異常、心肥大をはじめとする心臓疾患、エネルギー消費量の増加に伴う体重減少、嘔吐や下痢などの消化器の異常、息切れや呼吸困難などの呼吸器疾患、めまいや傾き(平衡感覚障害)、震え、発熱、多飲多尿など、様々な症状が見られるようになります。

また、落ち着きがなくなったり、理由も無く攻撃的になるなど、犬の行動にも変化が見られるようになる場合があります。

犬の甲状腺機能亢進症の原因

犬の甲状腺機能亢進症は、甲状腺に発生した腫瘍が原因となる事が多く、高齢犬に多く見られる傾向にあります。

甲状腺に発生する腫瘍には、良性の場合と悪性の場合があります。

悪性(ガン)の場合には、進行がゆるやかなケースも中には見られますが、多くの場合は、とても攻撃的で、周囲の組織を急速に蝕み、肺をはじめ他の臓器にも転移しやすいと言われています。

また、自己免疫疾患、ストレスなどの影響から、甲状腺の働きが過剰に促されるようになり、甲状腺機能亢進症を発症する場合もあると言われています。

他にも、甲状腺機能低下症の治療の際に使用した薬剤の過剰投与によって起こるケースがあり、そのような場合には、甲状腺機能低下症の治療薬の投与量を減らす事で、自然に改善していくと言われています。

犬の甲状腺機能亢進症の症状

犬が甲状腺機能亢進症を発症すると、異常に活動的になり、食欲が増加する事が多いため、病気になったようには見えず、むしろ元気になったように錯覚する事が多いと言われています。

しかし、ご飯をたくさん食べても体重が減少してきたり、毛艶が悪くなったり、フケや抜け毛が多く出るなどして、皮膚病にかかりやすくなったり、嘔吐や下痢をよくするようになるなど、お腹を壊したり、体調が悪いように見える事が多くなります。

甲状腺機能亢進症の病態が悪化してひどくなってくると、旺盛だった食欲は低下していき、それに伴い活動性も低下してくるようになります。

発熱が続いたり、動機、不整脈といった心拍数の異常や、嘔吐や下痢を繰り返し、脱水症状が起こるなどして病態がひどく悪化すると、こん睡状態に陥ったり、時には命を落としてしまう場合もあります。

犬の甲状腺機能亢進症の治療

犬の甲状腺機能亢進症の診断は、血液中の甲状腺ホルモンの測定や、超音波検査によって行われます。

犬の甲状腺機能亢進症の主な治療方法は、薬剤の投与を行う内科治療と、手術によって甲状腺を切除する外科治療に分けられます。

内科治療では、抗甲状腺薬剤の投与を行う事で、血液中の甲状腺ホルモン濃度を低下させ、正常なホルモン濃度へと誘導する治療方法です。

外科治療では、腫大した甲状腺を切除する事で、甲状腺ホルモンの分泌量を抑える治療方法です。

甲状腺は、喉元に左右2つずつあり、病態に応じて一部または全部の摘出が行われます。

甲状腺の周囲には、動脈、神経、食道、気管などの様々な組織があり、悪性腫瘍(ガン)の侵略度が大きい場合には、非常に難しい手術となります。

術後は、甲状腺ホルモンの分泌が全く無くなったり、著しく減少するケースがあり、そのような場合には、甲状腺ホルモンを生涯に渡って投与し続ける事が必要になります。

他には、放射性ヨード(アイソトープ)を内服し、甲状腺の中から放射線を出して甲状腺の細胞を潰していく、新しい治療方法などもあります。

ただし、放射性ヨードの治療の場合には、後遺症として甲状腺機能低下症を発症するリスクがあると言われています。

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