猫の口内炎、歯肉口内炎、潰瘍性口内炎、壊死性口内炎について



猫の口内炎

猫の口内炎とは、猫の口腔内の粘膜、舌、歯肉などに生じる炎症の総称の事です。

猫の口内炎は、系統性口内炎、潰瘍性口内炎、壊死性口内炎の3タイプに大別されており、口腔内の粘膜だけに生じる炎症は系統性口内炎と呼ばれ、口腔内に潰瘍が現れ、粘膜よりも下層の組織にも炎症が及ぶものは潰瘍性口内炎と呼ばれ、歯周病による歯肉炎から進展した口内炎は壊死性口内炎(壊死性潰瘍性口内炎)と呼ばれています。

猫の口腔内は、呼吸、食事、グルーミングなどで、常に外界の細菌やウイルス、ホコリなどの異物と接しているため、それらの影響によって、炎症が起こる場合があります。

また、栄養不足、脱水、唾液の減少、ストレス、免疫力の低下、不正咬合、傷、歯周病、食物アレルギー、胃腸炎など、様々な事が関与して、口内炎が誘発される場合もあります。

猫の口内炎の原因

猫の口内炎の原因は、遊び道具のおもちゃなど、尖った物を噛んだ事によって、口腔内に傷ができた事や、猫カリシウイルス、猫ヘルペスウイルス、猫白血病ウイルス、猫免疫不全ウイルスなど、ウイルス感染によって生じる事が多い傾向にあります。

高齢の猫の場合には、腎不全、尿毒症、糖尿病、肝臓病などの慢性疾患の影響で、免疫力が低下していたり、体内に毒素や老廃物が多く溜まっているために、体内のビタミンが破壊され、細菌や真菌などの病原体の影響を受けやすくなる事も、主要な原因の一つとして挙げられます。

このような慢性疾患によって生じる口内炎は、なかなか治らずに慢性型(難治性)の口内炎になる事が多い傾向にあります。

他にも、栄養不足(食欲不振)、歯周病(歯垢、歯石)、胃腸炎(食物アレルギー、慢性胃炎、炎症性腸疾患)などが関与しているケースもあります。

猫の口内炎の症状

猫が口内炎になると、口腔内から強い痛みが生じるようになるため、たとえお腹が空いていてもご飯を食べようとしなくなります。

そのため、口内炎の症状がなかなか治らないまま続いていると、徐々に体が痩せていき、体重が減少していきます。

また、よだれをよく垂らすようになったり、口を開けたままでいる事が多くなったり、口臭が強くなる場合もあります。

そして、グルーミングを行う頻度が極端に少なくなったり、ほとんどしなくなる場合もあります。

猫の一般的な口内炎は、系統性口内炎と呼ばれる口腔内の粘膜だけに生じる炎症ですが、自己免疫疾患や代謝異常などの影響で、特異的に生じる潰瘍性口内炎と呼ばれる病態になる場合もあります。

潰瘍性口内炎は、頬の内側、歯茎、口の奥など、かなり広範囲に潰瘍を伴う炎症が広がり、病巣が粘膜の下層の組織にも及ぶため、口腔内の広い範囲が真っ赤に腫れ上がり、非常に強い痛みが生じるようになります。

壊死性口内炎(壊死性潰瘍性口内炎)は、口腔内に潰瘍や歯肉の壊死が起こるため、腐敗性の強い口臭も発生するようになります。

また、顎骨が侵食される場合もあります。

猫がそういったひどい口内炎を発症すると、食事や水をほとんど口にしなくなります。

潰瘍性口内炎の詳しい原因は、今だに解明されていませんが、炎症部分に形質細胞(リンパ球のB細胞が異質化した細胞で、プラズマ細胞または炎症細胞とも呼ばれている)が多く認められる事から、形質細胞性歯肉咽頭炎と呼ばれる場合もあります。

猫の口内炎の治療

猫の口内炎の治療は、口腔内の洗浄や消毒、抗生物質や抗炎症剤、免疫賦活剤などの薬物投与(薬物治療)、歯垢や歯石の除去、抜歯、炎症部位へのレーザー照射(レーザー治療)などが行われます。

また、口内炎を引き起こしている感染症や内臓疾患などの病気の治療も平行して行われます。

感染症や内臓疾患が原因となっている場合には、それらの病態をしっかりコントロールする事ができれば、自然に口内炎が治まっていきます。

潰瘍性口内炎の多くは原因が不明ですが、壊死性口内炎(壊死性潰瘍性口内炎)は、歯周病による歯肉炎から進展して起こるため、歯垢や歯石を除去し、歯肉の炎症を抑える処置が取られます。

欠けた歯が口腔内の粘膜を傷つけている場合には、抜歯が行われる場合もありますが、大掛かりな手術になるため、全身麻酔の負担も考慮する必要があります。

また、抜歯後はチューブによる強制給餌が必要になります。

猫の口内炎は、たとえ軽度であっても、食事の摂取に大きく影響を及ぼす事になりますので、決して甘く見てはいけません。

重度の口内炎は、猫の命に関わる事へと進展する場合もありますので、猫の様子が少しでもおかしいと感じた場合には、早期に動物病院で適切な処置を受けるようにしましょう。

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